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2006年 06月 25日
近年、新しい交通機関として注目されているのが、LRTだ。
LRTとは、"Light Rail Transit" の略で、直訳すると「軽量軌道交通」となる。 国土交通省によれば、 「LRTとは、Light Rail Transitの略で、低床式車両(LRV)の活用や軌道・電停の改良による乗降の容易性、定時性、速達性、快適性などの面で優れた特徴を有する次世代の軌道系交通システムのことです。」 という事らしい。 (http://www.mlit.go.jp/road/sisaku/lrt/lrt_index.html) システムとしては、普通の鉄道や地下鉄より簡略。建設コストが低く抑えられる。 輸送量は、鉄道とバス、乗用車の中間くらい。 消費エネルギーは自動車より小さく、効率的で環境的。 一般にバリアフリーで人に優しい。 主に市街地内では路面を走り、郊外に向けては専用の軌道を走る。 バスなど他の公共交通機関との連携も重視される。 ・・・などが特徴か。 そのLRTの、日本で初めての導入事例と言われる、富山ライトレール・富山港線が今年(2006年)4月29日に開業したので、乗ってみた。 この富山ライトレールは、通称を「ポートラム」という。 もともとはJR西日本富山港線だった路線だが、これをLRT向けに改良し、さらに都心部では道路に新しく引いた軌道へとルートを変更して新規開業となった。 ![]() ↑ 富山駅北で発車を待つ車両。LRT向けの車両といえるLRV。 もちろん、車両もすべて新車のLRVで揃えられた。 ![]() ↑ 既存の道路に新しく造られた軌道。 なお、駅前の一部区間はサイドリザベーション(道路の端に軌道を寄せる)と、緑化軌道が導入されていた。 ![]() ↑ 途中から、JR線だった線路に乗り入れる。 ![]() ↑ この、専用の軌道では、ぐんぐんスピードが上がる。 速度計は55km/hを示していた。 ![]() ↑ 車内はすっきりとしていて、明るかった。 ![]() ↑ 超低床電車なので、ホームと車内との間に段差はない。 ![]() ↑ 終点、岩瀬浜。 ホームも路面電車向けに低く作り直された。 待合所もきれいで、そしてデザイン的にも優れている。 ![]() ![]() ↑ 走行風景。 ![]() ↑ 終点岩瀬浜付近は、廻船問屋の町が残されていて、散策に良い。 ![]() ↑ 導入したLRVは編成ごとに色が違うのも楽しい。 ![]() ↑ 岩瀬浜と蓮町の停留所からは、周辺の町と結ぶフィーダーバスが設定されている。 これは、蓮町と四方を結ぶバス。 ポートラムに乗ってみて、いよいよ日本にもLRTの時代が来たかと、感動した。 全線200円(平日日中と土曜・休日は100円)均一と分かりやすい料金体系も良かった。 しかし、フィーダーバスの案内が停留所にも車内にもどこにもなく、バスも需要に対して明らかに大きいバスを使うなど、要改善点と思われる部分もわずかにあった。 しかし、これからなのだ。 北陸新幹線開通に向けた富山駅の改良工事が終われば、このポートラムも高架のJR線をくぐり、富山市の都心部へと直通するようになる。 今後に期待が持てると思う。 次に、フィーダーバスで四方に向かい、そこからバスと渡船を乗りついで、万葉線へ。 万葉線は、高岡と新湊とを結ぶ路面電車だ。 もとは、加越能鉄道という会社が運行していたが、乗客の減少により2002年に手放され、新しく設立された、市民参加型第三セクターである万葉線株式会社が引き継いだ。 万葉線は、都心部では路面を走り、郊外では専用の線路を走る。 しかも、LRVが2004年に導入されたのだ。 ひょっとすると、今後、LRTへと成長するのではないかと予感していた。 ![]() ↑ 終点・越ノ潟で発車を待つ電車。 あいにくとLRVではなく、旧型の電車だった。 ![]() ↑ 越ノ潟を出た時点では、乗客は僕を含めて4人。 ポートラムが満員に近い状態で運転するのを見たばかりだったから、寂しく感じた。 ![]() ↑ 電車は、ゆっくり、ゆったり、まったりと走った。 専用軌道の区間でも、決してスピードを上げることなく、マイペース。 開け放された窓から、気持ちのいい風が吹き込んできた。 路面区間では、郵便配達のバイクにも追い付かれてしまった。 まだまだ旧来の路面電車そのものという印象。 僕としてはその方が嬉しいのだが、万葉線の将来を考えると、喜んではいられない。 路線を守った、沿線に住む方々のパワーに期待したいと思った。 さて、夏の日は高く、夕方になってもまだ明るかった。 そこで、福井で途中下車して福井鉄道に乗ってみた。 この福井鉄道は、もとは福井市と武生市を結ぶ、都市間鉄道だったが、並行するJRに乗客を奪われ、かつてほどの勢いはなさそうだ。 ちなみに、福井鉄道も福井市街地では路面を走る。 普通の大型の鉄道用車両が路面をゴロゴロ走る姿は、なかなか圧巻だ。 しかし最近になって、路面電車型の車両が導入され、さらにはLRVも走り始めた。 こちらも、将来的にはLRTへと発展する期待が持てる。 ![]() ![]() ↑ 車両は路面電車と同じなのだが、専用軌道区間では、ポートラム同様にスピードが上がる。 田んぼに林が混在する区間を、軽快に走った。 車内は割と混んでいて、終点の武生新駅まで乗った乗客もあり、都市間鉄道の役割をまだ果たしているようだった。 富山、高岡、福井と、LRTとそのタマゴのような路線に乗ってみて、日本にLRTが本格的に導入される時代は近い事を確信した。 by skuroki | 2006-06-25 23:12 | 乗り物
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